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中央図書館で「江戸の出版物」テーマの企画展 江戸城に関する重要文化財も

同展で展示される「江戸城御本丸御天守閣外面之図」

同展で展示される「江戸城御本丸御天守閣外面之図」

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 都立中央図書館(港区南麻布5、TEL 03-3442-8451)企画展示室および多目的ホールで現在、企画展「大江戸プリント-出版文化から見る江戸の世相-」が開催されている。

展示される「東海道五拾三次之内 日本橋 行列振出」

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 1973(昭和48)年に開館した同館。企画展示室や多目的ホールなどを使って、これまで東京オリンピックにちなんだ展示や謎解きイベントなど、さまざまな企画を催してきた。今回は、「江戸で花開いた出版文化」に焦点を当てた企画展を開く。

 幕末から明治初期にかけての江戸および東京の姿や、江戸のシンボルだった江戸城について、同館が所蔵する重要文化財を含む資料を通して紹介する内容。

 企画展示室では、江戸の町の拡大に伴ってさまざまな江戸図が出版されていく様子を紹介し、江戸城にも触れる。十返舎一九の「東海道中膝栗毛」や滝沢馬琴の「南総里見八犬伝」などの直筆の草稿本などを展示。浮世絵や瓦版、新聞など当時の庶民が手にした情報源となる出版物により、幕末から明治にかけて江戸が東京へと移り変わる様子も紹介する。

 多目的ホールでは、上に来場者が乗って自由に歩ける江戸城の大型複製図面を用意し、「江戸城無血開城」や「上野戦争」などに関連する錦絵や古地図の複製も並べる。150年前の江戸や東京を体験できるという。

 同館サービス部の原信男さんは「江戸城に関する重要文化財はもちろん、曲亭馬琴や山東京伝など当時のベストセラー作家の自筆稿本(下書き)や、勝海舟から山岡鉄舟に宛てた自筆の手紙など、普段なかなか見ることのできない当館の貴重資料の数々を展示する」と話す。「『江戸』に興味のある方、歴史好きの方、古いものが好きな方は足を運んでほしい」とも。

 開催時間は10時~20時45分(土曜・日曜・祝日は17時30分まで)。入場無料。11月1日休館。11月11日まで。

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