六本木ヒルズ(港区六本木6)が11月26日、現代美術アーティストの村上隆さんが手掛けた彫刻作品「お花の親子」を同施設内「66プラザ」前に期間限定で設置した。
同所には現在、フランス出身の彫刻家であるルイーズ・ブルジョワさんによる作品「ママン」などを展示している。
「お花の親子」は、高さ約10メートル、重さ11トンを超える作品。外面は金箔(きんぱく)で覆われている。前面だけでなく横面や後面にも「お花」のモチーフがあしらわれており、見る角度によって違った表情を楽しめる。村上さんは「アートの力で『元気』や『希望』を世界に届けよう」という思いを作品に込めたという。
「アートの受容ゾーンがアジアにおいては巨大になるにつれ、その幼稚さが際限なくなり、なんでもアートと言ってしまえばアートになり得る時代に突入している。そんな波紋の中心であるような作品として本作品を創作した」と村上さん。「大人でも批評家でもなく子どもをメインターゲットと設定したので、いろいろなお子さんに楽しんでほしい」とも。
公開は来年5月末ごろまでを予定。