東京ミッドタウンの食料品店「DEAN&DELUCA」(港区赤坂9、TEL 03-5413-3580)が5月28日、主に野菜販売を行う「Indoor Urban Farming Japan(インファーム)」(渋谷区)で栽培された野菜の販売を始めた。
2007(平成19)年にオープンした同店。「みるたのしみ、つくるたのしみ、食するよろこび」をコンセプトに、地中海料理を中心としたデリ総菜を販売する。これまで、さまざまな企業や店舗などとコラボしてきた。
今回コラボするインファームは、独ベルリン発のスタートアップで、主に野菜栽培を手掛ける。ドイツ、スイス、フランス、ルクセンブルク、イギリス、デンマーク、アメリカなどに事業展開してきたが、昨年2月、日本法人を設立した。栽培ユニットを積み上げて野菜栽培を行う「屋内垂直農法」を採用し、AIを用いて光、空気、栄養素を遠隔で操作および調整する。
同店は今回、インファームが育てた野菜を販売する。ラインアップは「イタリアンバジル」、「パクチー」、「レッドソレル」、「わさびルッコラ」(以上、257円)の4種類。インファームの野菜を使い、新ジャガやキュウリなどを加え、カルダモンやコリアンダーで香り付けした「レバノン風ポテトサラダ」(562円=100グラム)も提供する。
「購入後は深さ2センチ程度の水に根を浸し、高温多湿を避けて保存すれば新鮮な状態を保つことができる。加工以外にも、生のまま料理の仕上げに使うなどさまざまな用途で使える。食に興味がある人はぜひ来店し、六本木という街での地産地消を体験してもらいたい」と広報担当の藤本貴子さん。インファーム社長の平石郁生さんは「より手軽に商品の味を楽しんでいただけるよう、野菜を使ったデリメニューも展開した」と話す。
営業時間は11時~21時。