2008年度「グッドデザイン賞」発表-ホンダ「FCXクラリティ」など大賞候補に

写真=本田技研工業の燃料電池車「FCXクラリティ」

写真=本田技研工業の燃料電池車「FCXクラリティ」

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 日本産業デザイン振興会(グッドデザイン賞事務局=港区赤坂9)は10月8日、東京ミッドタウン(赤坂9)で記者会見を開き、2008年度グッドデザイン賞の受賞作品を発表した。

トヨタ自動車の超小型乗用車「iQ(アイキュー)」

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 1957年からの歴史を持つ同賞。今年度の審査委員長は昨年に続き建築家の内藤廣さんが務めた。審査対象数=3,023件、受賞件数=1,067件、受賞企業数=635社。

 全受賞対象の中から、優れた15件を選出した「グッドデザイン賞ベスト15」には、ヒューマノイド型ロボット「オムニボットワンセブンミュー アイソボット」(タカラトミー)、蚊帳生地のふきん「花ふきん」(中川政七商店)、組み立て式和室「箱家」(坂本乙造商店)、一戸建て住宅「無印良品 窓の家」(良品計画、ムジ・ネット)、建築家の中村拓志さんがデザインを手がけた長屋住宅「FLEGバードパーク」(フレッグインターナショナル)、オフセット枚葉印刷機「三菱オフセット枚葉印刷機 DIAMOND300シリーズ」(三菱重工業)、限定的なLANシステムを設けることができる「LAN シート」(イトーキ)、建築家の青木淳さんがデザイんを手がけた「SIA青山ビルディング」(シンプレクス・インベストメント・アドバイザーズ)、超小型の乗用車「iQ(アイキュー)」(トヨタ自動車)、燃料電池車「FCXクラリティ」(本田技研工業)、デジタルスチルカメラ「RICOH GR DIGITAL II」(リコー)、デジタルHDビデオカメラレコーダー「ハンディカム HDR-TG1」(ソニー)、50・60V型デジタルハイビジョンプラズマテレビ「パイオニア KRP-500A/KRP-600A」(パイオニア)、PLAYSTATION3の「Folding@home」プロジェクト協力(ソニー・コンピュータエンタテインメント)、都市と建築の熱環境設計ツール「サーモレンダー3 Pro」(エーアンドエー、かっこ内は企業名)が選ばれた。

 2008年度から新設された「グッドデザイン・サステナブルデザイン賞」には、線路と道路のどちらも走行可能な乗り物「JR北海道・DMV(デュアル・モード・ビークル)」(北海道旅客鉄道)など3件が受賞。一般ユーザーからの推薦方式を取り入れ選出した「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」には乳製品乳酸菌飲料「ヤクルト」(ヤクルト本社)、水性ペン「サインペン」(ぺんてる)、スーパーカブ「ホンダ スーパーカブ(2008年モデルまで)」(本田技研工業、かっこ内は企業名)などなじみ深い製品が選出された。

 振興会は今後、「グッドデザイン賞ベスト15」の中から、「無印良品 窓の家」、「三菱オフセット枚葉印刷機 DIAMOND300シリーズ」、「LAN シート」、「iQ(アイキュー)」、「FCXクラリティ」、「RICOH GR DIGITAL II」、PLAYSTATION3の「Folding@home」プロジェクト協力の7件を対象に、最高賞にあたる「グッドデザイン大賞」を選出する。11月6日に開催する「2008年度グッドデザイン賞表彰式・大賞選出」の場で7社のデザイナーがプレゼンテーションを行い、2008年度のグッドデザイン賞受賞者や審査委員らの投票を経て大賞が決定する。ベスト15のうち大賞以外の14件は「グッドデザイン金賞」となる。

 東京ミッドタウン内ミッドタウン・タワー5階の「デザインハブ」(赤坂9)では10月9日より、2008年度グッドデザイン賞の受賞作から75点を展示する「GOOD DESIGN EXHIBITION 2008」を開催する。開催時間は11時~19時。入場無料。12月7日まで。期間中には、ロボットデザイナーの松井龍哉さんや、インダストリアルデザイナーの山中俊治さんなど審査委員による講評会も開催する。

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