六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、国立新美術館、サントリー美術館などで3月27日・28日、東京文化発信プロジェクトの一環として「六本木アートナイト 2010」が開催される。
昨年に続き2回目となる今回のテーマは「街の見る夢」。六本木の街で、さまざまなアート、インスタレーション、音楽やパフォーマンスなどのプログラムを27日の日没から28日の日の出までをコアタイムとして展開する。
六本木広域プログラムでは、椿昇さんが今回のために制作したプロジェクト《ビフォア・フラワー》のメイン作品、体長13メートルの「マザーナイト」が出現。社会問題をテーマに人間の知性や感性を刺激する作品を発表し続けている椿さんが作り上げた《ビフォア・フラワー》とは、裸子植物を意味する。来場者の発する二酸化炭素に反応してさまざまな画面に映像が変化するほか、胞子をモチーフにしたバルーンも参加し物語が展開する。
そして、フランスのパフォーマンス集団「カンパニー・デ・キダム」によって演じられる「ハーバートの夢」で白いバルーン人形が街を練り歩く。1997年以来、世界中で約400回上演されている代表的なパフォーマンス。
そのほか、「六本木あちこちプロジェクト」として野良猫たちとモニターを通じてコミュニケーションしながら街歩きを楽しめる浅野耕平さんの「六本木の猫道」、いろいろなおもちゃが集まり一つのアート作品となる藤浩志さんの「おもちゃのストリート・ガーデニング」、プラスチックかごなどの身近な素材を使った作品やキュチュな色使いの作品を手がけるチェ・ジョンファさんの「ハッピー・ハッピー・プロジェクト」などが展開される。
国立新美術館、サントリー美術館、森美術館、21_21DESIGN SIGHTでは開館時間を延長し、森美術館では、ギャラリートークやパフォーマンスなどを行うほか、各地で様々なインスタレーションやイベントを繰り広げる。また、六本木地区のレストランやカフェの一部協力店では営業時間の延長や特別サービスを行う。
開催時間は3月27日10時~28日18時(コアタイムは27日17時58分~28日5時34分)。無料(一部の美術館企画展、プログラムは有料)。