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六本木にブーランジェリーとビストロ、同時オープン-「総合ワインビル」目指す

熟成黒毛和牛は、中央に設えた暖炉の「熾火」で調理される

熟成黒毛和牛は、中央に設えた暖炉の「熾火」で調理される

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 六本木のワインショップ併設レストラン「ぶどう酒食堂さくら」(港区六本木6)の2・3階に10月5日、ブーランジェリー「L'Atelier du pain(ラトリエ・デュ・パン)」とビストロ「Le Petit Marche(ル・プティ・マルシェ)」(TEL 03-3401-2929)が同時オープンした。経営はトゥエンティーワン コミュニティ(同)。

ブーランジェリーで購入したパンを13時~17まで、ビストロに持ち込むことも可能

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 店舗面積は100坪。席数は両店合わせて約100席。ワインの直輸入直販ネットショップが「好評」で、2010年に実店舗と「ぶどう酒食堂さくら」をオープン。「気軽にワインを楽しむ」という基本的なコンセプトはそのままに、新店では日常使いのビストロメニューとパンを提供。木のぬくもりを感じる落ち着いた内装に、座る場所によって雰囲気の異なる空間を演出。テーブルやカウンター、ソファ席などを巧みに配置した。

 調理場を仕切るのは、フランスの三つ星レストラン「ジャマン」でジョエル・ロブションさんの下、セクションシェフを務めた経験を持つ羽渕康彦さん。王道のフレンチを継承しつつ日常の「食堂使い」を目指す。

 メーンとなるのは、芝浦で競り落とした黒毛和牛や茨城の養豚場で育ったたくま豚を枝肉で一頭買いし、店内に設(しつら)えた巨大な熟成庫で熟成を施した肉料理。「一頭買いすることでリーズナブルに提供できる」という。熟成牛は、店内中央に設置した暖炉でゆっくり焼く「熾火(おきび)料理」(モモ肉50グラム=800円、ロース肉50グラム=1,200円)が売り。骨からだしを取ったフォンと赤ワインのソースで食べる。熟成豚(肩ロース肉50グラム=500円)は真空低温調理法で調理する。

 これ以外のメニューは、「ぶどう酒食堂さくら」同様、「生産者の顔が見える素材」にこだわり、三浦野菜や三崎、厚岸、宇和島から直送される魚介を使用。「オイスター」(500円~)や「三崎鮮魚とジャガイモのブランダード」(500円)、「サンマの丸ごとスモーク」(800円)、「朝採れ三浦野菜のバトン」(1,200円)など。ランチタイムには、併設のブーランジェリーで焼かれたパン6種(食べ放題)とディップ6種、ドリンクを、三浦野菜のサラダプレートや煮込み料理などに合わせ提供する(1,000円~)。

 ワインリストは約60種(グラス=440円~、ボトル=2,200円~)をそろえるが、併設のワインショップから持ち込むことも可能(持込料は2,100円)。

 ブーランジェリー中央には溶岩で組んだ石窯を設置し、現「シニフィアン・シニフィエ」(世田谷区)の志賀勝栄シェフに師事した経験を持つ三橋健さんが、小麦を仕入れ、石臼でひくところからこだわり、天然酵母で低温長時間発酵させたパンを焼く。

 「ワインとワインにまつわる『食』が楽しめる総合ワインビルにしたい」という同社社長。

 営業時間は、ブーランジェリー=11時~23時30分、ビストロ・ランチ=11時30分~15時、ディナー=17時30分~23時30分(土曜・日曜・祝日は通し営業)。

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