六本木ヒルズで「ボストン美術館展」-巨匠47人の80点を展示

ジャン=フランソワ・ミレー「馬鈴薯植え」1861年ごろ Photograph ©Museum of Fine Arts,Boston

ジャン=フランソワ・ミレー「馬鈴薯植え」1861年ごろ Photograph ©Museum of Fine Arts,Boston

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 森アーツセンターギャラリー(港区六本木6、六本木ヒルズ森タワー52階)で4月17日より、ボストン美術館が所蔵する作品を展示する「ボストン美術館展 西洋絵画の巨匠たち」が開催される。

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 ボストン美術館の「ヨーロッパ美術」部門の絵画コレクションは、全部で2万点以上。質・量ともに世界第一級のコレクションは西洋絵画史の主要な流れを概観し、「美術史の教科書」といわれる。特にバルビゾン派、印象派、ポスト印象派のコレクションは突出しており、モネの作品数は世界で2番目、油彩とパステル画を合わせたミレーの作品数は世界随一の規模に上る。

 同館は現在、2010年秋の完成を目指し、展示棟の一部増改築工事を行っているため、普段は海外に貸し出されることが難しい作品を同展で紹介することができた。イタリア・ルネサンス期からはベネチア派のヴェロネーゼ、16~17世紀のスペイン絵画からエル・グレコ、スルバラン、ベラスケス、17世紀オランダ・フランドル絵画からレンブラントやヴァン・ダイクほか、ミレーやコローなどバルビゾン派の作品、モネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ゴッホなど巨匠47人の作品80点を展示する予定。

 会場では、16~20世紀の各時代・地域の特徴や画家の個性が楽しめる「多彩なる肖像画」、伝統的な西洋絵画「宗教の運命」、17世紀オランダで発達したジャンル「オランダの室内」、近代ではバルビゾン派の画家たちが農村の労働を描き、19世紀には都市の市民生活がテーマとなった「描かれた日常生活」、風景画の流れがわかる「風景画の系譜」、モネの風景画10点を並べる「モネの冒険」、印象派の風景画を紹介する「印象派の風景画」、伝統的な西洋絵画のジャンルのひとつ「生物と近代絵画」というテーマごとに展示する。

 開館時間は10時~20時。入場料は一般1,500円ほか。6月20日まで。

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