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スイーツ目当てに行ってみる?
「東京ミッドタウン」注目店を紹介

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■Belberry(ベルベリー)

 ベルギー・西フランダース地方のコンフィチュールブランド「ベルベリー」の国内第1号店。イタリア産ブラッドオレンジ、スペイン産セビリアオレンジ、モロッコ産スイーツオレンジなど様々な柑橘類を使った「ロイヤル マーマレードシリーズ」(ラインアップは8種類。各1,890円)が一番人気の商品で、現在は品薄状態だという。店内にはイートイン・スペースもあり、コンフィチュールを使った様々なスイーツを提供する。注目は、揚げたてのチーズドーナツにコンフィチュールやサワークリームを添えたデザート「パパナッシュ」(1,260円~)。リキュールで香り付けする「フランベサービス」を客席で行い、アイスクリームやフルーツなどを盛り合わせた形式(写真、1,575円)でも提供してくれる。テークアウトも可能。

 店内を飾る印象的な赤いオブジェはニットデザイナーのトキトモコさんのブランド「mokely(モキリー)」が担当した。ミッドタウンへの出店理由に関して、同店広報担当の天神さんは「ミッドタウンのコンセプトと目指すところが合致した」と話しており、女性の来店が多いという。

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■Toshi Yoroizuka(トシ ヨロイヅカ)

 ミッドタウン内で最も行列の長いスイーツ店。開業以来、開店前から店舗前には長蛇の列が続き、1日約700人前後が来店するという。店舗は、日本人で初めて三ツ星レストランのシェフパティシエとなった鎧塚俊彦氏の店舗で、パティシエが目の前でつくるスイーツを、テークアウトとイートイン(14席のカウンターサロン)の両方で楽しめる贅沢な空間だ。

 一番の人気商品は、ミッドタウン限定メニューで、ヘーゼルナッツ風味のスポンジ生地に、ピスタチオやアーモンドなどのナッツをたっぷりのせたショコラのケーキ「MTノワ」(写真、440円)、バナナとチョコレートを組み合わせたケーキ「MTショコラ」(440円)、たくさんの苺をつかった「MTフレーズ」(450円)など。18時以降は、スイーツに合わせたアルコールも提供する。同店担当者は店舗の特長として「ライブ感」を挙げており、スイーツの制作過程までも楽しめることがポイントのようだ。

トシ ヨロイヅカ

■NOKA CHOCOLATE(ノカ・チョコレート)

 米・ダラス発の高級チョコレートブランド「ノカ・チョコレート」。これまで国内では、バレンタインシーズンなどに百貨店で販売されることはあったが、独立した店舗としての展開は国内初。チョコレートは、ベネズエラ産「ビビエンテ」、エクアドル産「カルメニァーゴ」、コートジボワール産「バンバーラ」、トリニダッド産「タンボリーナ」の最高級シングルカカオコレクション4種類を揃える。同ブランドの商品は、米・高級百貨店「ニーマン・マーカス」をはじめ、ロシア、台湾でも販売されており、2004年に開催された「第62回ゴールデングローブ賞」のノミネート者への公式ギフトとして採用された実績をもつ。

 商品パッケージにはステンレスなど特徴的な素材を使用し、「ヴィンテージ コレクション(シグネチャーボックス)」(写真、4個セット6,800円ほか)など各商品には、美味しい味わい方を記したガイドが添付されるという。店舗の内装も、商品パッケージとトーンを合わせたシャープなデザイン。メンズフロア(ガレリア地上1階)ヘの出店となる同ショップは、男性客もターゲットとしており、ワインに通じるような「テイスティングを楽しめる」チョコレートスタイルを提案する。幅広い年齢層の男性客が来店しているという。

 運営するのは「ベルベリー」と同じル・ショコラ・デュ・ディアマン(中央区)。同社はベルギーのショコラブランド「デルレイ」の国内展開元としても知られる。デルレイブランドとの違いについて、同店広報担当の天神さんは、「デルレイは伝統的、ノカ・チョコレートは新しさ」といった差を挙げる。

ノカ・チョコレート

■とらや 東京ミッドタウン店

 六本木ヒルズと表参道ヒルズの「TORAYA CAFÉ」で話題をさらったとらや。ミッドタウンでは、和菓子をメーンにした商品構成で、物販・ギャラリー・飲食スペースの複合店を展開する。

 内装を手がけたのは建築家の内藤廣氏。クリエーティブディレクションは葛西薫氏が担当した。店舗オープンにあたってのテーマは「奥座敷」。あえて外苑東通りから一番遠いテナント位置を選び、特注の「のれん」を提げた店構えが特徴だ。のれんは実験を重ねた末の労作で、老舗の和小物製造会社・美濃部(中央区)によるもの。6月からは夏仕様ののれんにかけ替えられる。出店にあたっては「変わらない心と、あたらしい心」(同店広報担当者)とコンセプトを掲げ、ギャラリースペースでは新しい時代を担う若手作家の作品を中心に紹介。ギャラリー運営を通して、年齢に関わりなく、知的好奇心が旺盛な層に向けて、新しさを打ち出していく。

 喫茶スペース「虎屋菓寮」での人気スイーツは、季節ごとに素材を変えるあんみつ。現在は「苺のあんみつ」(写真、1,260円)を提供しており、断トツの人気メニューという。店内で使用する食器類は、漆器「輪島キリモト」など、こだわりのあるものばかりだ。ちなみに、プレオープン時、とらやは羊羹を仕込む際に使用する天然水を配布し、お菓子づくりへの自信をアピールした。オープン時から限定販売していた特製羊羹「山桜はちみつ」(1本2,100円)はすでに完売したという。

関連記事(六本木経済新聞)とらや

■サン・フルーツ

 ミッドタウン内で唯一のフルーツ専門店。赤坂で約60年間営業を続けてきた老舗が同施設に移転した。「フルーツのギャラリー」を目指したという店舗には、白壁やステンレススチールで構成された無彩色の空間に、色鮮やかなフルーツが並ぶ。

 同店の一番人気は、生のグレープフルーツの中をくり抜き容器にした「グレープフルーツゼリー」(写真、525円)。店頭では、フルーツの職人(フルティエ)が目の前でカットしたフルーツを購入することもできる。また、ミッドタウン店限定で販売するスイーツも人気のようだ。同店店長は「シニアベジタブル&フルーツマイスター」の資格をもち、国際線ファーストクラスの接客経験をもつという。

■芦屋タカトラ

 シュークリーム専門店で、トシ・ヨロイヅカと並ぶ行列店。1日に3,500~4,000個が売れるという。これまでに、丸ビルなど複数の商業施設への出店をおこなっているが、ミッドタウンでもその人気ぶりは健在だ。

 同店の商品コンセプトについて担当者の岡崎正典さんは「ちょっと高級なシュークリーム」と話しており、大人の女性が楽しむためのスイーツとしてのシュークリームを目指す。店頭に飾られた印象的なトラの絵は運営元・芦屋ぎんなん(神戸市)の杉本昌秀代表取締役が描いたもの。同店はこれまで、劇団四季やファッションショーなど文化施設や行事とコラボレーションし、文化を意識した店舗づくりも行っている。こういったユニークな取り組みにも同店独自のブランド戦略を垣間見ることができる。(写真=『パンダチョコ』390円)

芦屋タカトラ

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