国立新美術館で現代美術家・野村仁さん個展-40年に及ぶ創作回顧展

野村仁《Cosmo‐Arbor ‘06》1999‐2006年。

野村仁《Cosmo‐Arbor ‘06》1999‐2006年。

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 国立新美術館(港区六本木7)で5月27日、マルチメディア・アーティストの先駆けといわれる現代美術家・野村仁さんの個展「変化する相-時・場・身体」が始まった。

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 野村さんは1945(昭和20)年、兵庫県生まれ。1960年代末から、いち早く写真を使った美術表現に取り組み、巨大なダンボールやドライアイスなどがゆっくりと形を変えて変化していくさまを写真で記録するなど、「重力」「時間」を目に見えるかたちで示す作品で注目を集めた。70年代からは太陽や月の運行、隕石(いんせき)、DNAの形態、銀河の光などをモチーフにした作品を発表し続けている。

 同展では、約40年に及ぶ野村さんの活動を振り返る写真、立体、平面、インスタレーション、映像のほか、本や譜面、CDなど多くの作品の中から127点を展示する予定。

 6月6日(14時~15時)には「自然は時間と共に真の姿を現わすか」と題した野村さん自身によるトークイベントを開催。7月12日(14時~15時)には「時間の知覚」と題して、美術評論家の中原佑介さんを招いて講演会も行う。いずれも定員250人(先着順)。

 開館時間は10時~18時(金曜は20時まで)。入館料は一般1,000円ほか。火曜休館。7月27日まで。

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