現役美大生の女性作家2人が展覧会-南麻布のギャラリーで

「再考」2009 acrylic on plaster, silver point,,pen

「再考」2009 acrylic on plaster, silver point,,pen

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 南麻布の「ギャラリーストレンガー」(港区南麻布3、TEL 03-5422-9045)で10月24日より、現役美大生の女性作家2人による「1987-卯野夏子&田村香織-展」が始まる。

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 卯野さんは1987(昭和62)年生まれ。現在、多摩美術大学在学中で油彩、テンペラ、銅版画などを使い、毎回内なるメッセージを作品として表現する。田村さんも1987(昭和62)年生まれ。同じく多摩美術大学中で、テンペラという古典的絵画法を使う作品は「Via Art 2007」で観客賞を受賞。今年の夏には韓国で開かれた「ASIA TOP GALLERY HOTEL ART FAIR 09」に出展し、海外デビューを飾った。

 同展で展示される作品「再考-Recollection」について「関係性を客観視することで見える『自己の存在』を感じてもらえたらと思う。引き出しの奥を整理したときに甦る記憶のように」と卯野さんは話す。カンバスに何層もの色彩を重ねて乾かし、表面を傷つけることで細かなラインを描き透明感あふれるファンタジックな世界を表現する自身の作品について「表面を切り裂き、内面世界を露にする行為と類似している」と田村は話す。

 同展について2人は「同じ1987年生まれの22歳。この4年間、ずっと展覧会の計画を温めてきた。2人の相違する世界が融合した合作も展示予定」と話す。

 開廊時間は12時~19時(月曜・日曜・祝日は予約制)。11月14日まで。

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