ミッドタウンで「見えていない輪郭」展-深澤直人さんの作品118点展示

ミラノ大聖堂「ドゥオモ」の写真の前でスタッフによる記念撮影のサービス。

ミラノ大聖堂「ドゥオモ」の写真の前でスタッフによる記念撮影のサービス。

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 東京ミッドタウンガーデン内のデザイン施設「21_21DESIGN SIGHT」(港区赤坂9、TEL 03-3475-2121)で現在、プロダクトデザイナー・深澤直人さんと写真家・藤井保さんによる企画展「THE OUTLINE 見えていない輪郭」展が開催されている。

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 深澤さんは1956(昭和31)年生まれ。多摩美術大学卒業後、セイコーエプソンのデザイナーを経て米IDEO社に入社。2003年、「Naoto Fukasawa Design」を設立し独立。「Without Thought」または「意識の中心」と表現する自身の思想の下に、人間の無意識をデザインに置き換えるワークショップを開催するほか、国内外のデザイン賞を多く受賞している。

 藤井さんは1949(昭和24)年生まれ。写真専門学校卒業後、大阪宣伝研究所に入社。1976(昭和51)年、藤井保写真事務所を開設し独立。広告写真で数々の賞を受賞するほか、物を撮影しながらも、それをとりまく光と空気の存在を改めて感じさせる作品を発表し続けている。

 同展は、深澤さんの新作や日本未発表のプロダクトデザインを含む118点と、それらの作品を藤井さんが4年間撮り続けた写真にヨーロッパでの撮り下ろしも加えた65点で構成する。会場には、藤井さんの自然光を取り入れた写真スタジオも実物大で再現し、月替わりでスタジオ内に展示されるプロダクトをカメラのファインダー越しにのぞき込むこともできる。深澤さんデザインのいすに座ることができる体験コーナーも。

 「2人の思考や視点に触れられる展示作品の鑑賞や関連プログラムへの参加を通じて、わたしたちが普段見えていなかったものに気づく機会を作り出す展覧会」(同施設の広報担当者)。

 同施設の中庭に展示されている巨大なミラノ大聖堂「ドゥオモ」の写真は、深澤さんの国際的な活動を象徴する場として藤井さんが撮り下ろしたもの。同作品前では、クリスマス期間限定でスタッフによる記念撮影とドリンクサービスも実施している。開催日時は今月17日~20日と23日~25日の17時~19時(各日とも予定数に達し次第終了)。参加無料(当日の入場券が必要)。

 開館時間は11時~20時。火曜、12月28日~1月2日は休館。入場料は一般1,000円ほか。来年1月31日まで。

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