六本木に「セレンディピティ・バー」-32歳で独立、10代からの夢果たす

店内の正面に飾られた「セレンディップの3人の王子」の絵画。

店内の正面に飾られた「セレンディップの3人の王子」の絵画。

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 六本木に3月25日、バー「SERENDIPITY BAR(セレンディピティ・バー)」(港区六本木4、TEL 03-6277-7151)がオープンした。

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 10代のころから、「32歳までには自分の店を持ちたい」と思っていたオーナーの吉田敬之さんは、ヒルトン大阪(ホテル)を経て28歳で上京。その後、ブランディングプロデュースや飲食・ホテルなどのオペレーション、イベント事業など手がけるトランジットジェネラルオフィス(目黒区)で働いていた際に、同社がニューヨークに出店した「TOKYO BAR」のマネジメントに携わり、そこで多くのカクテルを創作。そこから「自分の店を出したい」という考えが強くなり、32歳で独立。出店にこぎ着けた。

 出店に際して、吉田さんは「以前訪れたニューヨークという街に魅了され、六本木という街がニューヨークを一番近くに感じた街だったのが出店の決め手となった」と話す。

 店名に据えた「serendipity」の言葉は、イギリスの政治家で、小説家でもあるホレス・ウォルポールが1754年に生み出した造語で、「求めずして思わぬ発見をする能力。思いがけず、運よく発見したもの、そしてその能力・才能」という意味がある。吉田さんが24歳の時に見た映画「恋人たちのニューヨーク」の中で聞こえたこの言葉が胸に残り、ずっとこの言葉とともに成長してきた。店を開くときは絶対にこの言葉を使いたかった」と話す。

 店舗面積は約17坪で、席数は、カウンターやテーブルなど14席を用意。会員制ではないが、インターホンを押して店に入るシステムで、隠れ家的雰囲気が味わえる。内装は吉田さん自らが手がけ、赤を基調にアンティークのいすとテーブルを配置した。カウンター席正面の壁面には、吉田さんお気に入りの童話「セレンディップの3人の王子」がモデルとなった絵画を飾る。

 メニューは、年代もののウイスキーや、シャンパン、吉田さんが創作したカクテル「セレンディピティ」(1,400円)、「トライベッカ」「レディ・イン・デビル」(以上1,200円)、「東京モヒート」(1,500円)などをそろえる。

 フードは、「自家製チェリーチョコレートシナモンアーモンド添え」(800円)、「カフェハバナ風とうもろこしのロースト」「トルティージャ」(以上900円)、「アスパラのブルーチーズ焼き」(1,200円)、「ラグジュアリーチーズ5種の盛り合わせ」(1,700円)などを提供する。

 吉田さんは「来てくださるお客さまに刺激を与える場所でありたい。お客さまに多くの幸せを発見してほしい、セレンディピティな感覚を磨き続けてほしい」と話す。今後について、「これからも自分自身ももっとセレンディピティを感じて生きていきたい。そして、ここから海外に向けて『メード・イン・ジャパン』を発信していきたい」と意気込む。

 営業時間は、月曜~木曜=19時~翌3時、金曜・土曜・祝前日=19時~翌6時。日曜・祝日定休。

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