サントリー美術館で「鍋島」展-時代を超えたデザイン力を紹介

重要文化財 染付松樹文三足大皿 1枚 江戸時代 17世紀後半~18世紀前半
サントリー美術館蔵

重要文化財 染付松樹文三足大皿 1枚 江戸時代 17世紀後半~18世紀前半 サントリー美術館蔵

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 サントリー美術館(港区赤坂9)で8月11日より、「誇り高きデザイン 鍋島」展が開催される。

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 「鍋島」は、江戸時代に佐賀藩から徳川将軍や諸大名への贈り物として作られた磁器。そもそも徳川将軍へ献上する中国磁器に代わる染付磁器を創り出すために始まった鍋島藩窯は、瞬く間に中国磁器をもしのぐほど質の高い器を生産するようになったという。

 澄んだ青紫色の染め付けを基本とし、赤、緑、黄の色絵が織り成す繊細な磁器が特徴。
 堂々とした四季花鳥の背後に、細やかな紗綾形(さやがた)や青海波(せいがいは)の小紋を組み合わせた皿は、鍋島の地位を象徴する作品。また、桃・宝尽くしなどの吉祥柄や、時にはつぼ・糸巻・組みひも・本・水車・ウサギなどを洗練された主題に仕立てるデザイン力は、時代を超えて見る者の目を楽しませる。

 5点の重要文化財を含む約130点の作品を紹介する同展。現代における「色鍋島」の名門・14代今泉今右衛門さんの作品も登場する。
 「磁器の色や技のすばらしさ、斬新な構図などのデザインを楽しんでもらいたい」と同展担当者。

 開催時間は、日曜・月曜・祝日=10時~18時、水曜~土曜=10時~20時(9月19日、10月10日は20時まで)。入場料は 一般=1,300円、大学・高校生=1,000円、中学生以下無料。火曜休館。10月11日まで。

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