西麻布の「CALM & PUNK GALLERY（カームアンドパンクギャラリー）」（港区西麻布1、TEL 03-5775-0825）で2月8日、アーティストSHOHEI TAKASAKIさんの個展「BLIND」が始まった。主催は、ガスアズインターフェイス（同）。

「BLIND」をテーマに制作された最新作が展示されている

　アーティスト・ペインターとして国内外で作品を発表するSHOHEI TAKASAKIさん。同展では、自分自身に対する「盲目（BLIND）」をテーマに制作した新作を展示する。

　「毎日のルーティンの中で考え方が凝り固まり、見えなくなっていることがある。ちょっとした意識の変化で、ネガティブに捉えていたことがポジティブに反転した経験が何度もある。気持ちの持ち方次第で無限に何にでもなるのでは。例えば10年、20年一緒に過ごしているパートナーの新しい部分に突然気付いたり。そのような『見えなくなっている部分』にハテナマークを投げ掛けたい」と話すTAKASAKIさん。「盲目になってしまっている自分自身に問い掛けるのと同時に、誰にでも当てはまるのでは」とも。

　「人に影響されながら生きている。一人では生きていけない。人に関わり続けていく人生であり、出会ったり失ったりしていく中で作品に正直でありたい」と、「人」にぐっと踏み込んだ作品が多いが、作品の一部に使用されている真ちゅうのプレートは、「凝り固まってしまった思考」を表現しているという。「見た目はゴールドだが、もともとはゴールドを持てない人が安価で楽しむための素材だった。実はとてもチープなことで見えなくなっているのかも、という意味を込めている」と話すも、見る人がどのようにでも解釈できるようステートメント（解説）を一切排除している。

　同ギャラリーでは、3月1日に発売されるSHOHEI TAKASAKIさんの過去10年のアーカイブをまとめた作品集「GASBOOK27 SHOHEI TAKASAKI」（3,500円）も先行発売する。

　開催時間は12時～19時。入場無料。今月24日まで。