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ミッドタウンで「MAKE HOUSE」展-若手建築家が新しい木造住宅提案

会場自体も木造で造られている。

会場自体も木造で造られている。

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 東京ミッドタウン(港区赤坂9)のコートヤードで現在、谷尻誠さんら若手建築家7組が新しい木造住宅の作り方を提案する「MAKE HOUSE-木造住宅の新しい原型展-」がミッドタウン・デザインタッチの一環として開催されている。主催はエヌ・シー・エヌ(港南1)。

谷尻誠さんと「高床の低い家」のプラン

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 同社は、鉄骨造やRC造に用いられるラーメン構法を木造住宅に取り入れたSE構法を開発。「構造計算」が可能になったことで、耐震性能の確保やこれまでの木造住宅では難しかった大空間や大開口を実現した。さらに同社は、同構法を利用した住宅部材の「パーツ化」に取り組み、その「パーツ化」が可能にする木の家の新しいつくり方を提案するものとして同展を開催した。

 参加したのは7組の建築家で、展示されているのは、トラフ建築設計事務所の「開かれた家」、谷尻誠さんの「高床の低い家」、長坂常さんの「つくる家」、中山英之さんの「大中小の家」、藤村龍至さんの「柱と梁(はり)の家」、藤原徹平さんの「内と外の家」、吉村靖孝さんの「アプリの家」。

 谷尻さんの「高床の低い家」は床を上げることで基礎面積を減らし、コンクリートと鉄筋の量を減らすなどすることで省資源・省エネルギーを実現。傾斜地や水上への建設も可能になるというもの。谷尻さんは「シンプルにコンパクトに住むことを考えることで、本当に必要なものとは何なのかを考えるきっかけになれば」と話す。

 長坂常さんの「つくる家」は通常金属で作られる「アングル」を木製にすることを提案。のこぎりで切って好きな長さにしたり、床や梁に自ら固定したりすることができ、プロでなくても背の高い棚やロフトをセフルビルドできるようになる。長坂さんは「高さ2メートルまでの家具と、2.5~3メートルある家の間をつなぐツールがあったらいいと思った。住む家を自分で作ることで、住宅の成り立ちを理解できる」と話す。

 開催時間は11時~21時。入場無料。10月26日まで。

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