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六本木に「夢をかなえる」国際交流バー 女性オーナーがバブル世代の責任果たす

オーナーの高橋祥子さん

オーナーの高橋祥子さん

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 六本木に9月5日、国際交流バー「Junction Bar六本木」(港区六本木3、TEL 03-6804-1320)がオープンする。

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 オーナーの高橋祥子さんはシングルマザーとして2人の子どもを育てる中で、「今の日本には若者が夢を実現できる輝かしい未来がない」と感じ、そのような世の中にしたバブル世代である自身の責任も感じたという。高校時代にアメリカ留学をした経験から「自分が一歩踏み出すこと」「心の世界を広げること」「ありのままの自分を理解してくれる大人や仲間」の大切さを思い出し、会社員として働きながら41歳で大学院に進み「グローバリゼーション」を学んだ。

 卒業後、「まず自分が行動しなくては」と会社を退職。日本をはじめ世界の現実を確かめるため一人で旅に出たという。多くの出会いの中から若い人や同世代が結束して頑張っている姿を見るうちに「若者と外国人と大人をつないで夢を実現するための居場所を作りたい」と、人生後半の生き方を見つけた。2014年に自宅を開放し、「Guest Room Kurara」(東村山市)をオープン。今年3月には「家庭の中にある外国」をテーマに子育て支援団体「リーヴェ」(同)を発足した。

 「東京にも若者が外国人や大人と交流できる場所がほしい」と、クラウドファンディングサイト「Campfire」で出資者を募集。パトロン86人により目標とする100万円を集め、支援者と手作りで店の準備を整えた。雑居ビルの3階に位置する19平方メートルの空間には、カウンター席を14席設置。ぐるりと向かい合うように座り、「ホームステイ」や「ゲストハウス」のリビングルームで大きな家族が交流するかのようにくつろぐことができる。

 店内には42インチの液晶モニターも設置されており、海外とつなげて交流をしたり、日本文化を紹介したりするイベントを開催できるようにした。各種ドリンクのほか、高橋さんが腕を振るう家庭料理も用意。「B-1グランプリで優勝した『厚木シロコロホルモン』を名物にしたい」とも。

 一般5,000円、学生3,000円の永久会員システムも導入。会員は飲食代が3%引きになるほか、Wi-Fiが無料で使え、イベント参加費も割引になる。そのほか、店の売り上げの3%は留学生ファンドとして蓄え、1年後にプレゼンイベントを開催し、優勝者に進呈することも考えているという。

 「英語がネックになっている人も一歩を踏み出してみてほしい。SNSで簡単に世界とつながれる時代だが、Face to Faceが大事だと思う」と高橋さん。

 営業時間は18時~23時30分。日曜・月曜定休(日曜は貸し切り・イベント時のみ営業)。

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