森ビル(港区六本木6)は5月14日、東京23区内で事務所部分の延床面積10,000平方メートル以上のオフィスビル(大規模オフィスビル)を対象にした市場動向調査の結果を発表した。調査結果は2006年12月末時点のもの。
調査結果の概要は「2007年の供給量は過去平均並み、2008年は大幅に減少」「企業の業容・人員拡大が続き、オフィス需要は堅調。都心3区志向が継続」「2008年には需給が更にひっ迫(短期的には今後も堅調に推移)」としている。
供給動向では、2006年の供給量154万平方メートルに対し、2007年は119万平方メートルを予定、2008年は64万平方メートルになる見込み。3万平方メートル以上のオフィスビルが占める割合が高く、今後は千代田区・中央区・港区の都心3区、とくに丸の内・大手町エリア、日本橋・八重洲エリア、赤坂・六本木エリアを中心とした「東京CBD(セントラル・ビジネス・ディストリクト)」を中心に供給が進むという。
需要動向では、2006年の新規需要は157万平方メートルで、供給量を上回った。今後は、企業の業容・人員拡大により新規の賃借意向をもつ企業の増加に伴い、現在のオフィス需要が続き、特に都心3区への志向が強まるとしている。