西麻布で陶芸家・松野章弘さん「土色白磁」展-磁土と陶土を融合

エスプレッソカップや板皿などさまざまな作品が並ぶ。

エスプレッソカップや板皿などさまざまな作品が並ぶ。

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 西麻布の「ギャラリーMITATE」(港区西麻布3、TEL 03-3479-3842)で8月31日、陶芸家の松野章弘さんの個展「土色白磁」が始まった。

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 松野さんは、1999年にスタジオ「KURAGE(海月)」を開設した後、「日本クラフト展 入選」(1999~2003年)、「出石磁器トリエンナーレ 優秀賞」(2002年)、「高岡クラフト展 グランプリ」(2003年)など、数々のコンテストで活躍する陶芸家。同ギャラリーでの個展は今回で3回目。

 松野さんの作品は、「磁土」と「陶土」の異質の土を融合させる高度な技術によって生まれるもの。この手法は異質の土を使うため、焼くときの温度が異なるため非常に難しく、手間もかかるという。そうして完成した作品は、磁器のシャープな印象の中に陶器が入ることでどこか温かさをのぞかせる。

 会場では、小鉢、角皿(小、大)、板皿、楕円(だえん)鉢(小、大)、コーヒーカップ、エスプレッソカップ、はし置き、片口酒器、プレートなど250~300点ほどを展示販売する。会場にはエスプレッソコーヒーを用意し、エスプレッソの飲み心地を実際に試すこともできる。

 同展を企画した坂口有紀さんは「シンプルでありながら温かみのあるデザインは、和食にも洋食にもマッチするので幅広い年齢層に支持されている。コレクターになる人も多い」と話す。「これまでは女性の方が多かったが、最近は男性で料理をする人も多いので、ぜひ立ち寄ってもらいたい」とも。

 開館時間は11時~19時(最終日は16時まで)。入場無料。月曜休館。9月12日まで。

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