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六本木に「意気な寿し処阿部」-修業時代の古巣に出店、夢かなえる

ヒノキのカンターテーブルを職人の目線と高低差が出ないよう配置した

ヒノキのカンターテーブルを職人の目線と高低差が出ないよう配置した

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 六本木AXISビル近くに9月15日、「意気な寿し処阿部」(港区六本木3、TEL 03-3589-1818)がオープンした。経営は寿し処阿部(港区)。

落ち着いた雰囲気に仕上げたエントランス

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 店舗面積は約30坪、席数は、カウンタ―=17席、テーブル=8席、座敷=28席。広尾店、五反田店に次いで3店舗目となる同店は、初めてインテリアデザイナーに依頼し、ヒノキのカウンタ―テーブルを職人と客の目線に高低差をつけずに配置。壁や椅子の白色とアースカラーを基調に、「大人がゆっくりくつろげる空間」にしたという。

 幼少のころから川で遊び魚を見ることが好きだった社長の阿部浩さん。「日本の伝統を後世に伝えていく仕事は何かと考え、たどり着いたのが『江戸前すし』だった」という。見習いで6年間を過ごした六本木には思い入れがあり、「いつかこの土地に店を出したい」と願い続け、今回の出店で念願をかなえた。

 同店では、シャリに阿部さんの父親が新潟で作る「魚沼コシヒカリ」を100%使う。粘りが多く、すしには不向きとされているが、酢の量を控え、シャリをきるときの手数を減らせば粘りは出ず、「米としての味は最高」だという。おつまみメニューに登場する野菜や山菜も、阿部さんの母親が手摘みしたものを使用。「生産者の顔が見えることは安心にもつながる。何よりも新鮮でおいしい」と阿部さん。

 魚は毎朝築地で3店舗分を買い付け割り振るため無駄が出ず、コストを抑えることができるという。

 ランチのにぎりメニューは、「手巻きセット」(990円~)、どんぶりメニューは、「バラチラシ」「親子どんぶり」(以上1,050円)など。ディナーのセット&コースは、「上ずし」「意気バラチラシ」(以上2,600円)、「すしコース」(3,700円~)、おつまみメニューに「銀ダラの西京焼」「ハラス焼き」「茶わん蒸し」「穴子焼き」「つぶ貝の串焼き」など。

 ドリンクメニューは、地酒(650円~)、ワイン(ボトル1,800円~)、スパークリングワイン(1,300円~)、シャンパン(9,000円~)、焼酎(グラス=500円、ボトル=3,000円~)などをそろえる。

 「今までやってきたことが六本木で通用するのか試してみたい」と意気込む阿部さん。客単価は6,000円~8,000円(ディナー)。

 営業時間は、ランチ=11時30分~14時30分、ディナー=17時30分~翌5時(日曜・祝日は17時~24時)。出前にも対応する。

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