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サントリー美術館で「IMARI」展-海外に渡った伊万里焼紹介

重要文化財 色絵花鳥文八角大壺 有田窯 江戸時代・1680-1710年代 サントリー美術館

重要文化財 色絵花鳥文八角大壺 有田窯 江戸時代・1680-1710年代 サントリー美術館

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 東京ミッドタウンのサントリー美術館(港区赤坂9)で1月25日から、海外に輸出された物を中心に17世紀ごろの伊万里焼を展示する「IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器」展が開催される。主催は同館と読売新聞社。

色絵相撲人形(二組) 有田窯 江戸時代・1680-1710年代

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 伊万里焼は現在の佐賀県有田市を中心とした地域で17世紀から製造されている磁器で、1659年からオランダ東インド会社を通じて本格的なヨーロッパに向けた輸出が行われた。同展では、日本初公開となる大阪市立東洋陶磁美術館(大阪市北区)所蔵の輸出伊万里を中心に約190作品を紹介する。

 展示は4部構成で、「IMARI、世界へ 1660~1670年代」と題した第1部では輸入開始当時に輸出された作品を当時輸出が多かった実用品を中心に展示、第2部の「世界を魅了したIMARI-柿右衛門様式 1670~1690年代」では輸出伊万里の全盛期といえる時代の室内装飾用の大型品などを展示、第3部の「欧州王侯貴族の愛した絢爛(けんらん)豪華-金襴手(きんらんで)様式 1690~1730年代」では室内装飾品として珍重された豪華な「金襴手」様式の作品を紹介、第4部の「輸出時代の終焉」では輸出が下火となって以降の貴重な輸出品を展示する。

 会期中にはエデュケーション・プログラムも開催。2月2日14時~15時30分には出川哲朗大阪市立東洋陶磁美術館館長による記念講演会、2月11日10時30分~12時30分と14時30分~16時30分には同館学芸員による絵付けワークショップを開く。参加費は、講演・講座=700円、ワークショップ=1,000円など。参加には事前応募が必要。

 開館時間は10時~18時(金曜・土曜・2月10日は20時まで)。火曜休館(2月11日は開館)。入館料は一般1,300円など。3月16日まで。

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