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乃木坂TOTOギャラリー・間でチリ人建築家スミルハン・ラディックさん個展

展示の様子

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 乃木坂のTOTOギャラリー・間(港区南青山1)で7月8日から、チリの建築家スミルハン・ラディックさんの個展「スミルハン・ラディック展 BESTIARY:寓話集」が開催されている。

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 ラディックさんは1965年生まれ。チリ・カトリック大学、ヴェネチア建築大学で学び、2001年にチリ建築協会35歳以下の最優秀国内建築家賞を受賞。代表作品は「サーぺンタイン・ギャラリー・パヴィリオン 2014」(イギリス、ロンドン/2014年)、「NAVE-パフォーミング・アーツ・ホール」(チリ、サンティアゴ/2015年)など。チリの首都サンティアゴをベースに活動している。

 チリの原風景やお気に入りの童話などにアイデアの源泉を求め、私的で独特の世界観を持った作品を制作している。巨石や樹脂膜など形状の定まらない素材を用いるのも特徴で、「NAVE-パフォーミング・アーツ・ホール」は巨大な布の屋根を用いた作品。

 同展では、空想上の生き物に見立てた20余りの模型を中心にラディックさんが考える現代の寓話(ぐうわ)集を提示。プロジェクトごとに描き記したという70冊にも上るスケッチブックや、架空の「チリ現代建築ガイド」なども展示し、ラディックさんの世界観を表現する。

 3階展示室の展示模型は、グリム童話などからインスピレーションを受けたものなどもあり、具体的な建築計画のための模型ではなく、あくまでアイデアの原型として制作したもの。4階には、3階の模型などを原型として実際に建築となったプロジェクトの模型などを展示する。

 ラディックさんは「展示模型の中には、私の気に入りの文章の挿絵から生まれたものもある。これらはあくまで解釈の一環として制作した模型なので、その背景にはこれといった根拠もなければ、用途も想定されていない。数年後に実現に至った、あるいは実現に向けて動き出したプロジェクトもあるが、それは単に巡り合わせが良かっただけのことだ」とコメントを寄せる。

 中庭には「NAVE-パフォーミング・アーツ・ホール」の元になったサーカス小屋の写真をパネルで展示する。

 開館時間は11時~18時。入館無料。月曜・祝日、8月6日~15日休館。9月10日まで。

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