ピカソ展、国立新美とサントリー美で同時開幕-約230点の大回顧展

写真=展示作品の一部。右から「マリー=テレーズの肖像」(1937年)、「ドラ・マールの肖像」(1937年)。

写真=展示作品の一部。右から「マリー=テレーズの肖像」(1937年)、「ドラ・マールの肖像」(1937年)。

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 20世紀を代表する画家の1人、パブロ・ピカソ(1881年~1973年)。約230点の作品でピカソの画業を振り返る大回顧展「巨匠ピカソ」が10月4日、国立新美術館(港区六本木7)とサントリー美術館(赤坂9)で開幕した。

サントリー美術館の展示風景。手前の絵画は「ピエロに扮するパウロ」

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 フランスの国立ピカソ美術館の改装に伴い、世界巡回の1都市として開催される同展。国立新美術館では「巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡」、サントリー美術館では「巨匠ピカソ 魂のポートレート」と題し、10月4日~12月14日のおよそ2カ月間、会期を合わせて開催する。

 国立新美術館では、ピカソの生涯を時代順に8つに分け、絵画70点以上、彫刻20点以上を含む約170点の作品を紹介する。「マリー=テレーズの肖像」(1937年)、「ドラ・マールの肖像」(1937年)に代表されるように、フェルナンド・オリヴィエ、エヴァ・グエル、オルガ・コクローヴァ、マリー=テレーズ、ドラ・マールなど「数多くの女性と関わりを持ったピカソが、彼女たちを描いた作品」(国立新美術館の南雄介主任研究員・企画室長)も多く展示される。

 サントリー美術館では、ピカソ自身の自画像に加え、ギリシャ神話に登場する「ミノタウロス」のように、ピカソが間接的に自身を投影したとされる作品を含む約60点を展示する。「青の時代」を代表する「自画像」(1901年)や妻オルガとの間に生まれた息子パウロを描いた「ピエロに扮するパウロ」(1925年)などの著名な作品も展示される。

 開催時間は国立新美術館=10時~18時(金曜は20時まで)、サントリー美術館=10時~20時。両館ともに火曜休館。料金は国立新美術館=一般1,500円ほか、サントリー美術館=一般1,300円ほか。

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