森美術館でスケボーセッション-ライディングで新たな空間を表現

展示中の壁画作品「The Firmament」。

展示中の壁画作品「The Firmament」。

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 森美術館(港区六本木6)で開催中の「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」で展示されている壁画アート「The Firmament」で現在、制作者であるHITOTZUKI(ヒトツキ)のKAMIさんによるスケートセッションが行われている。

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 同展は、現代社会のさまざまな問題を描くアートや日常があるストリートを舞台とする創作活動、新しい美学の誕生を予感させる新世代の表現などを通して「芸術は可能か?」をテーマに、「明日に挑む」日本のアートの「今」を紹介するもの。幅広い世代のアーティスト20組が参加している。

 HITOTZUKIは、KAMIさんとSASUさんとの共同プロジェクトで「日」と「月」を意味している。2人は1999年に出会って共同制作を始め、ニューヨークを拠点として活動するアーティスト集団「BARNSTORMERS」のオリジナルメンバーとして参加した後、壁画活動を本格化。ストリートカルチャーに刺激を受けながら、和の文化を融合させたスタイルで、壁画アートを中心に幅広い分野で活躍している。

 展示中の作品「The Firmament」は、二人がストリートカルチャーから得た精神性を、スケートボードセクションと壁画を融合させることで表現したインスタレーション作品。「天空」を意味している。
SASUさんは「空はみんなの頭の上にあるもの。自分の気持ちやイメージ次第でどこにでも行ける」という思いを表現。10代からスケートボードを続けているというKAMIさんは「自分の描いたものの上を滑ることができる空間を作りたいと考えていた。スケートボードが描く曲線を取り入れることで表現の可能性を広げたいと思った」と話す。

会期中、同作品ではKAMIさんと友人たちによるスケートセッションが行われており、SASUさんは「『The Firmament』の上を滑ることで生まれる新たな空間、それぞれのスケーターが表現する姿勢や空気感を感じてもらいたい」と話す。

 今後のスケートセッションは5月28日(19時~)、6月4日(19時~)、同17日(19時~)、7月2日(19時~)を予定している。一般来場者のスケートボード持ち込みは禁止。

 開館時間は10時~22時(火曜は17時まで)。入館料は一般1,500円ほか。7月4日まで。

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