食べる

広尾に老舗製麺所直営の麺店「はしづめ」-素材練り込む変わり麺

自然素材のインテリアでまとめた店内

自然素材のインテリアでまとめた店内

  • 0

  •  

 広尾駅そばに5月11日、製麺所直営の麺専門店「はしづめ」(港区南麻布5、TEL 03-6277-2183)がオープンした。経営は橋爪製麺(品川区)。

[広告]

 店舗面積は18坪、席数は20席。1949(昭和24)年に創業し、有名レストランやホテルにパスタや中華麺、蒸麺、そば、うどんなどを卸してきた同社が、3年前の社長交代をきっかけに念願の飲食事業を立ち上げた。広尾を選んだのは、「どこかで当社の麺を口にしたことのある人たちに、また違った楽しみ方をしていただけるのではと考えた」と専務の橋爪あゆみさん。

 もともと化学調味料を使わず優しい味わいを特徴とする麺だが、同店ではなるべくかん水を入れない自然のものを使用。量産には向かず他店には出回らないオリジナル麺を多数取り扱う。「うどんのような、中華麺のような、麺のジャンルに当てはまらない」という麺は常時4種を用意。タピオカやトマト、ホウレンソウ、春菊、ショウガ、お茶など、その時期の旬素材などを混ぜ込んだ麺を中心に、1種は日替わりの麺を含む。

 「濃い味は素材の味を消してしまう」と、丁寧に取った和だしと塩でシンプルに味付けるのが同店のスタイル。橋爪さんの実家がある長野の契約農家から送られてくる食材を見て、週ごとにメニューを考案するという。ある週のランチは、「やさしいお出汁で頂く、稚アユの揚げ物とタモギダケ、レンコン、チンゲンサイのつけ麺」などのセットを3種展開(1,200円、メニューに変動あり)。「クラゲの和え物」や「鶏胸肉のみそ焼き」など、一品料理も提供。ディナーは、「ウドのきんぴら」「まめアジの南蛮漬け」「蒸し鶏のネギソース」「春菊とウドの穂先と生ユバの天ぷら」などの一品料理を中心に、麺は2~3種(1,500円)用意する。

 コース料理は完全予約制(5,000円、7,000円)で、「お客さまの顔を浮かべながらメニューを考える。リピートしていただく方に同じものを提供することはない。末永くお付き合いしたいので、このスタイルを大切にしたい」という。

 ドリンクメニューは、ビール(600円~)、ワイン(900円~)、日本酒(800円~)、焼酎(700円~)、ウイスキー(850円~)など。

 「100年企業を目指し、さらなる麺への追求をしていきたい。まずは地元の人たちに愛されるように頑張りたい」と積極的に店頭に立つ橋爪さん。

 営業時間は、ランチ=11時30分~15時、ディナー=18時~22時(日曜・祝日は20時まで)。水曜定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース