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泉屋博古館分館で「茶の湯釜の美」展-室町時代の品など50点

展示の様子

展示の様子

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 泉ガーデンの泉屋博古館分館(港区六本木1)で11月1日、室町時代から大正時代の「茶釜」の名品などを展示する展覧会「茶の湯釜の美」が始まった。

制作過程の展示

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 同展では、「京釜」と呼ばれる京都で制作された茶釜を中心に初公開品26点を含む50点を展示。400年の歴史を持つ大西家や、名越家、西村家といった茶釜を制作してきた名家の作品を展示することで茶釜の系譜をたどる。16世紀に制作されたとされる「大講堂釜」は徳川家光から前田利常が拝領したとされる名品で、元は比叡山延暦寺の香炉であったとも伝えられる。

 会場には、参考出品として「茶の湯釜」の制作過程を展示。南北朝時代から江戸時代初期まで作られ、国の重要文化財に指定されている茶釜9つのうち8つを占める「芦屋釜」の復興を目指す「芦屋釜の里」(福岡県)の職人が、重要文化財「浜松図真形釜」の復元品を作る様子を、工程を追って展示する。同施設学芸員の新郷英弘さんは「芦屋釜は砂鉄と炭からできた和銑(わずく)で作るため赤さびが生じないなどの特長があるが、型は1回鋳造する度に壊さなければならず、文様も全て手作業で付けなければならないなど非常に作るのが難しい。黒さびをつけて『育てる』ことで味が出てくるものなので、完成まで100年以上かかるということもできる」と話す。

 同展ではお茶の世界に親しんでもらえるよう、甲冑を着た人物作品などを制作する野口哲哉さんが描いた平面作品を併せて展示するほか、ギャラリートークなどのイベントも開催する。ギャラリートークでは、新郷さんなど(11月8日・9日)、武者小路千家家元後嗣の千宗屋さん(12月7日)を講師に開く。11月22日・24日は釜師の根来琢三さんを講師に、お茶を楽しみながら釜について学べる「茶処学び舎」を予定する。参加費は500円。

 開館時間は10時~16時30分。月曜休館。入場料は一般800円など。12月14日まで。

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