見る・遊ぶ

六本木で仏在住日本人写真家の個展 ハッシュタグからコラージュした作品など

「Connotations」より © Hideyuki Ishibashi, #Aaron from the series Connotations, 2015, courtesy of IMA gallery

「Connotations」より © Hideyuki Ishibashi, #Aaron from the series Connotations, 2015, courtesy of IMA gallery

  • 0

  •  

 AXISビルのIMA CONCEPT STORE(港区六本木5)で7月30日から、フランス在住のアーティスト石橋英之さんの個展「Présage / Connotations(プレサージュ/コノテーションズ)」が開催されている。

「Présage」より

[広告]

 石橋さんは1986(昭和61)年兵庫県生まれ。日本大学芸術学部卒業後、2011年よりフランス北部リール在住。2013年以降東京やマルセイユなどで個展を開き、フランス国内の若手アーティストをサポートする「SFR Jeunes Talents」の「Lille 3000」で最終候補の4人にも選出された。

 同展は、石橋さんが2015年に刊行した写真集「Présage」と同年に発表した新作「Connotations」の作品などを展示するもの。「Présage」は、のみの市で購入した古写真やポストカードの断片をコラージュし、一つのイメージを作り上げた作品集。一見すると複数のイメージで構成されていることが分からないほどに手を加え、一枚の作品としての完成度を高めている。

 「Connotations」は、友人である米国人女性詩人の私的な詩に喚起されて、インターネット上のイメージをコラージュして架空の男性を具象化、ハッシュタグ検索で無数のイメージを抽出するなどして一枚の作品に仕上げたもの。会場には、2つのシリーズの基となったオリジナルコラージュも展示する。

 石橋さんは「複雑なプロセスを経て完成したこれらのイメージを鑑賞者が見ることで、イメージが氾濫する今だからこそ、純粋に『ものを見る』という行為の多義性を考え直すための時間を与えたかった」と話す。

 8月26日には、石橋さんとアーティストのミヤギフトシさん、「美術手帖」編集長の岩渕貞哉さんによるトークイベントも予定する。参加費は1,000円。

 営業時間は11時~19時。日曜・月曜・祝日定休。入場無料。9月24日まで。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース