虎ノ門・六本木地区再開発事業、始動へ-2012年の竣工目指す

写真=「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」の全体外観イメージ。

写真=「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」の全体外観イメージ。

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 森ビル(港区六本木6)は7月11日、広域六本木圏で進める「虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業」が東京都知事から市街地再開発組合設立の認可を受けたと発表した。

虎ノ門・六本木地区第一種市街地再開発事業の配置計画図

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 同事業は、港区虎ノ門5丁目4番~7番および六本木1丁目9番の約2.0ヘクタールを対象とした都市再開発計画。同地区は現在、「戸建ての住宅が密集するところ」(同社広報担当者)だが、商業・オフィスによる複合棟と住宅棟を擁する複合都市へと再生させる。同地区は2002年に政府の都市再生本部から「都市再生緊急整備地域」に、今年4月には政府の地域活性化統合本部より「金融拠点機能強化を先行させる地域」に位置づけられている。

 建築敷地面積は約16,000平方メートルで、建築面積は約7,160平方メートル。地上46階・地下4階の複合棟と地上6階、地下2階の住宅棟を建設する予定。建物の高さは約200メートルで、延床面積は約143,400平方メートルになる。施設には屋上緑化を積極採用し、空調などの省エネルギー化や敷地内に緑地や池を配することで都市のヒートアイランド現象の緩和に努めるという。また、複合棟屋上部分にはCO2削減に向けた太陽光発電装置を設置するなど、省エネシステムの導入を進める。

 認可を受けた組合は、同地区内で土地や建物などの権利を有する個人や法人により構成される。同社も権利を有する参画組合員として、アークヒルズや六本木ヒルズなどで培った開発計画のノウハウを提供、施設設計計画のとりまとめなどを行うという。2009年に権利交換計画の認可と工事着手、2012年の竣工を目指す。

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