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元麻布にコーヒーハンター川島さんのカフェ-こだわりのグラン・クリュ提供

店内はヨーロピアン・ラテン調のゆったり落ち着いた雰囲気

店内はヨーロピアン・ラテン調のゆったり落ち着いた雰囲気

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 元麻布に1月6日、世界中のコーヒー農園で栽培技師として活躍するコーヒーハンター・川島良彰さんのカフェ「Mi Cafeto(ミ・カフェート)」(港区元麻布3、TEL 03-5771-4171)がオープンした。

コーヒーセラーを案内する川島良彰さん

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 店舗面積は28坪、座席は18席(テラス席を含めると30席)。ヨーロピアン・ラテン調の落ち着いた店内にはガラス張りのコーヒーセラーを設け、焙煎(ばいせん)ルームからは濃厚なコーヒーの香りが漂う。

 川島さんは1975年にエルサルバドル国立コーヒー研究所でコーヒー栽培学を学んだ後、日本唯一の栽培技師として2,000以上もの農園を歩き回り、コーヒー栽培技術の向上と交流に努めてきた。同店でも、「世界最高水準のコーヒー」といわれる「グラン・クリュ・カフェ」は味の劣化を防ぐため空輸で運び、即座に500グラムずつ真空密封。18度を保つセラーで品質を維持する。焙煎後は、鮮度を保ちアロマを閉じ込めるシャンパンボトルで提供する。

 もともと「グラン・クリュ・カフェ」を、年間契約の「コーヒーセラーオーナーズ制度」(生豆10キロで年間33万6,000円)で販売していた同店。著名人などの顧客も数多く抱えるが、一般客からの「飲んでみたい」という声や問い合わせが増えたことから、カフェとして改装した。「コーヒーの味の決め手は8割が素材、2割が焙煎」と川島さん。「栽培から輸送、保存方法に至るまで全てにこだわったコーヒーは、ありえないくらい香りが濃く、湯を注いだとき豆がまるで生きているかのように膨らむ」とも。

 現在そろえているのは、80年代の「カリブの宝石」と呼ばれた品質を再現した「ブルーマウンテン ジュニバー・ピーク農園(ジャマイカ)」(1,800円)と、干し草のようなアロマでナッツの甘い香りが続く「セルバ・ネグラ農園(エルサルバドル)」(1,500円)、昔のコロンビアン・マイルドを再現した酸味の少ない「ランチェリア農園(コロンビア)」(1,500円)など計7種類(3種以外は全て1,200円)。英国王室御用達の食器として名高い「ロイヤル クラウン ダービー」のポットサービスで提供する。

 「ワインにグラン・クリュがあるのに、コーヒーにないのはおかしい。消費者に本物の味を伝え、 農産物としての優劣を明確にして優れた豆を生み出している生産者が報われるようにしたい」とも。

 営業時間は、平日=11時~18時、土曜・日曜・祝日=10時~17時。

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