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ミッドタウンで「和紙キャンドルガーデン」 楢葉町など被災地の「声」伝える

和紙キャンドル

和紙キャンドル

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 東京ミッドタウンのミッドタウン・ガーデンで9月11日から、東日本大震災被災地からのメッセージを記した和紙キャンドルをともす「和紙キャンドルガーデン -TOHOKU 2015-」が開催される。企画・運営は「多摩大学村山貞幸ゼミ 日本大好きプロジェクト」(多摩市)。

過去の様子

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 同プロジェクトは2008年、多摩大学の学生が日本の伝統文化を伝承していくために始めたもので、幼稚園や保育園、高齢者施設などに訪問して伝統文化の講座などを行ったり、和紙キャンドルを使ったイベントを行ったりなどしている。

 2011年に初めて開催し、今回が6回目となる同イベント。これまでの5回で2万7000人以上が来場した。イベントで使うキャンドルはろうそくに学生が漉(す)いた和紙をかぶせたもので、和紙には被災地などの人々から集めたメッセージが書かれている。毎年、同大の学生が東日本大震災の被災地に赴きメッセージを集めており、今年はこれまでの37市町村に今月5日に避難指示が解除された福島県楢葉町を加えた38市町村に行き、2000以上のメッセージを集めた。

 メーン会場となる芝生広場には、中心部は紙飛行機の形に、その周りは日本の伝統的な文様である「七宝」の形に42個配置。38市町村に、いまだ避難指示が続く福島県浪江町・大熊町・双葉町・富岡町を加えた42市町村の人たちのメッセージをそれぞれともす。外苑東通りから芝生広場へと続くミッドタウン・ガーデンには約1500個の和紙キャンドルを配置し、ガレリア地下1階では東北の人たちへのメッセージを和紙に書くことができるコーナーを設置。書かれたメッセージは和紙キャンドルにし、会期中芝生広場に配置する予定。

 開催中は、岩手大学、岩手県立大学、東北大学、東北福祉大学、東北生活文化大学、福島大学の学生が来場者を案内しながら、被災地の今の思いを伝える予定。

 同プロジェクトの広報を担当する多摩大学の刀根龍ノ介さんは「楢葉町から避難されている方々に『帰りたい』という思いを書く方が多かったのが印象的だった。さまざまな思いを抱えていることを知ってほしい」と話す。

 開催時間は17時~21時。雨天中止。今月13日まで。

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