六本木経済新聞の年間PV（ページビュー）ランキングで1位に輝いたのは、広尾の輸入雑貨店「F.O.B. COOP」の閉店を伝える記事だった。併せて掲載したコラムも広く読まれ、フェイスブックなどにはさまざまな思い出や閉店を惜しむコメントが寄せられた。

　ランキングは、今年1月1日から12月25日までに配信したヘッドラインニュースのPVを集計したもの。飲食店のオープンを伝える記事の人気が高く、2位に麻布台のブーランジェリー「メゾン・ランドゥメンヌ トーキョー」、4位に「ザ・ステーキ六本木」、5位にインドネシア料理「ミー・バッソ-roppongi-」、8位に紅茶専門店「ベッジュマン＆バートン」、9位にカニ居酒屋「Crab SAKABA“CARAT”」が入った。

上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）。

1. 広尾の老舗輸入雑貨セレクトショップ「F.O.B COOP」、35年の歴史に幕（10/19）
2. 六本木にパリの「最高パン屋賞」のブーランジェリー、海外進出1号店として（3/30）
3. 六本木ヒルズで「プレミアムモルツ・フェスト」 1杯100円から提供（5/1）
4. 六本木にダイヤモンドダイニング初のステーキ店－食べた肉の総量をランキングに（3/13）
5. 六本木にインドネシアの麺料理「ミー・バッソ」専門店 冷やしタイプも独自開発（8/5）

6. 六本木・泉ガーデンギャラリーで映画「アベンジャーズ」フィギュア展（7/3）
7. 六本木のかき氷店「yelo」が1周年－1日限定でかき氷全メニュー無料に（3/31）
8. 六本木ヒルズにパリ老舗の紅茶専門店 日本初の直営ティーサロン併設も（4/8）
9. 六本木に24時間営業の「カニ居酒屋」－北海道羅臼から産直（2/16）
10. 六本木に台湾のかき氷店「アイスモンスター」 期間限定で（7/15）

　飲食系のイベントの人気も高く、3位の「プレミアムモルツ・フェスト」、7位の「yelo」、10位の「アイスモンスター」のほか、15位に「ハイボールガーデン」、18位に「水上ビアガーデン」、20位に「ソワレ ブランシェ」が入った。

　6位の「アベンジャーズ」のほか、12位に「韓流スター祭り」、17位に「スターウォーズ展」と映画関連の記事が入ったが、12位の「韓流スター祭り」はシネマート六本木の閉館を伝える記事でもあった。

　毎年、数多くの新店がオープンする一方、再開発の影響もあり閉店・閉館する店舗や施設も多い六本木。12位と16位には、来秋ミッドタウン向かいにオープン予定のビルに入る「ブルーボトルコーヒー」と「バーニーズ ニューヨーク」について伝える記事が入り、街の新陳代謝を象徴するようなランキングになった。

　来年は六本木三丁目東地区のオフィスビルが完成し、テレビ東京が本社移転を予定するなど、引き続きさまざまな場所で再開発が続く。六本木経済新聞では、来年もさまざまな人が「新しさ」を求めてやってくる六本木の「今」を伝えていきたい。