「元麻布農園」（港区元麻布1、TEL 03-6434-5158）が5月から、農園体験ができるサービス「自然体験プログラム」を始めた。

元麻布農園ではとうもろこしなどを育てている

　子ども向けの教育プログラムを取り入れた「農園スクール」として、2010年に開園した同園。会員制で、幼児のいる親子や、大人だけで参加する人などもいる。土作りから野菜を育てて食べるまでの一連の流れを体験できる「キッズ土育」や、遠方にいる農家に出向いて収穫などの体験を行う「遠足」などのプログラムを用意する。

　同農園が今月から始めたのは、地方に出向いて親子で大自然を楽しめるという「自然体験プログラム」。5月6日には千葉県匝瑳（そうさ）市で田植えとタケノコ堀り体験を行い、同14日には神奈川県小田原市へお茶摘み体験をしに出向いた。同28日には千葉県木更津市で潮干狩りとバーベキュー体験をする予定。

　同農園では、契約農家直送の「新鮮野菜」の販売も始めた。農園体験として出向いた先の農家が取り扱う農産物を、現地またはインターネットで購入できる。大越農園（新潟県）の「旬の野菜セット」（3,000円）や、如春園（神奈川県）の「こゆるぎ紅茶」（810円）などを扱う。

　片岡義隆社長は「これまではスクールだけだったが、今回『農園体験』を加えた。お茶摘み体験などは自分たちでも行こうと思えば行けるが、なかなか計画できないと思うので、私たちが手助けになれば。実際に行ってみると、子どもはもちろん、お父さんやお母さんも楽しめるので家族の触れ合いにつながる」と話す。

　「教育プログラムを取り入れているので、今後も普段学校や私生活で学べない内容を教えていきたい。子どもに自然体験をさせたいと考えている人はぜひ連絡してほしい。自然と触れることで子どもの感性が豊かになる」とも。