ヤフー（港区六本木6）は10月30日、運営するポータルサイト「Yahoo! JAPAN」のトップページをリニューアルすると発表し、新トップページのベータ版を公開した。ベータ版のページへは現状のトップページから移動でき、総アクセス数の約10％までと制限が設けられている。本稼動は2008年1月1日から。

　新トップページのデザインは、従来の2列構造から3列構造になるのが特徴。左列にショッピングやオークションなどの「Yahoo!サービス」を集約した。右列上部には、従来の約3.75倍になる「ブランドパネル」広告を配置し、メールやカレンダー、天気などの情報が続く。中央上部には「Yahoo!ニュース」のトピックスが表示され、経済、エンタメ、スポーツ、その他のタブで、トピックスのカテゴリーが切り替わる。また、検索の利便性向上のため、検索窓を大きくした。

　ニューストピックス下には、季節・流行・時間帯などに合わせてタイムリーな情報を提供する枠を設けており、現在はYahoo! JAPANが提供する情報へのリンクにとどまるが「将来的には外部サイトへの直接リンクなども検討している」（同社広報担当者）という。また、アンケートの集計結果や投稿動画などユーザー参加型となるCGM系サービスの情報を掲載する「みんなのアンテナ」枠を設けるなど、「3大方針のソーシャルメディア化・エブリウエア化・オープン化を推し進める」（同）。

　トップページの刷新は2006年の夏ごろから企画されてきた。同担当者は「今年7月上旬にアルファ版を全体の5％のユーザーに公開し、検証を進めてきた。今回のベータ版でも利用した感想などアンケートを取り、来年1月1日の本稼動に向けて調整していく」と話す。なお、2006年5月に米「Yahoo!」がトップページのリニューアルを行ったが、「参考にしたということはなく、あくまで日本独自で展開している」（同）という。

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