元麻布ギャラリー（港区元麻布3、TEL 03-3796-5564）で12月17日から、14人の若手アーティストが参加する展示「Sept Mers Art Exhibition」が開催される。総合プロデューサーはイラストレーターの筒井架月典さん。

　ギャラリーの面積は70坪。広さを生かし、部屋全体に刺しゅうアートとクリア素材のインスタレーション空間を作成。その中にスクリーンを配置し映像を投影すると、映像が乱反射し、万華鏡のように幻想的な効果を得られるという。 平面、立体、映像、香り、音楽と、五感全てに訴えかける作品群が1つの空間で立体的に交差する。

　「Sept Mers」（セプトメール）とはフランス語で「7つの海」という意味。才能を海に見立て、大きな世界を形作る「志」をイメージしたという。筒井さんが、イラストの仕事をしながら畑違いの人々との出会いを求め、積極的に交流会などに参加するうちにアーティストらと知り合い、声をかけ実現した同企画。「作品だけではなく、アーティスト本人に華があり、アピール力のある人を集めた。これから大きくブレイクする人ばかり」と話す。

　主な参加者は、高級ランジェリーに使われるレースの企画デザイナーであり刺繍作家の喜名優雅さん、10代で宮崎駿さんに師事し、国内外の商業アニメや実写映画、ミュージーックビデオの演出を手がけ、オリジナル作品は国際映画祭で数々の受賞経験がある映像作家の糸曽堅志さん、世界最高レベルのオーケストラとの共演を重ね企業CMなどにも楽曲が採用されているバイオリニストの寺沢希美さんなど計14人。

　会期中、糸曽さんのオリジナル作品の上映やカラーアナリストの町山和代さんによるワークショップ、斎藤蘭さん（fuzzy）と今井聖絵さん（un-not）によるライブなども予定する。初日のレセプションではバイオリニストの寺沢さんによる生演奏も。参加アーティストや企画の詳細はホームページで確認できる。

　開廊時間は11時～20時（26日は17時まで）。無料。今月26日まで。