西麻布のそば店「祈年 手打茶寮」（港区西麻布1、TEL 03-6447-2308）は現在、子ども向けのそば打ち教室「祈年 小若塾」を夏休み限定で開催している。

　同店は、店主の鈴木年樹さんが八十八ヶ所巡礼に訪れた四国で出合ったつなぎを一切使わないそばに感動、そばの道を志して修業を重ね、2010年3月にオープンした。鈴木さんはそば粉をまとめやすくするためにお湯を使ったり、小麦粉をつなぎに入れたりせず、そば粉と水のみで打ち上げることにこだわる。

　鈴木さんは自身の経験から、本当の味を子どもたちに伝えたいとそば打ち教室を開講。教室では、そばの実を石臼でひくことから始まり、そば粉と水を合わせてこね、そばを打つことができるほか、市販されている人工調味料のつゆと天然無添加のつゆの食べ比べも行う。参加した子どもはその味の違いに驚くという。

　鈴木さんは「食育はいま私たちが大切にするべきことの一つ。混じりけのないそばを打ち味わうことで、そば本来の風味や独特なこしを感じ、本当のおいしさを体感して、食について考えてほしい」と話す。土曜・日曜の昼には、中学生以下なら「吟醸二食」（1,250円）が無料になるサービスも行う。

　教室は、中学生までが対象で、水曜～金曜の14時30分～16時に開催。参加費は、子ども＝1,000円。大人がそば打ち・試食をする場合は2,000円（付き添いのみは無料）。2日前までに電話または店頭で申し込む。